2009/12/15

今年もあと少し、、、。

今日はこの一年ずうっと「書とエッセイ」を連載させていただいている


高知新聞社のタブロイド紙、K+(ケイプラス)のはじまりエッセイ12月号の


締め切りの日です。


皆さんにお知らせしたいと思いながらあっという間に


今年も終わろうとしています。


2月号から始まった書とエッセイをこれから少しずつ


ご紹介していきたいと思います。


どうぞよろしくお願いいたします。




里依

2008/05/07

9年ぶりの再会





1998年9月銀座松屋の大きな美術画廊で



個展をさせていただいた。
突然の思いがけないお話で、

それまでは、日本では書のみの個展、

海外では抽象の絵のみ、というように



自分の中で二本の道が交わらずにいた。


ところが、松屋さんの美術画廊は大変広く


時間的に点数が揃えられそうもなかった。


迷った挙句サンフランシスコのギャラリーから


作品を返してもらい、ようやく間に合わせたのだった。


自分の心はずうっと後にそれを味わうことになるのだが、


私の書と絵と二本の道が交わった瞬間だった。


この個展の搬入の時でした。


まだ数点しか飾られていないその中から


「これを下さい」とお買い上げ頂いた"作品"を忘れられなくて、


それから一年以上経ったころ、


その"作品"の6倍ほどの大きさで書いたのがこの作品#17です。


昨年埼玉県川口市が企画して好評だった


「二人のクローデル展」に招かれた私は、


会場となった旧田中家住宅のお茶室の床の間に


その"作品"が収まっているのを見ることが出来たのです。


大好きな黒田泰蔵さんの花入れと共に。


9年ぶりの再会でした。

2008/04/21

作品 妖精の微笑b



作品の向こう側にあるものをイメージしながら、

そのこちら側を描く。

そういう制作の仕方を無意識のうちにしていることがある。

遊んでいるのだろうか。

不思議な浮遊感があり、自分のどの部分が遊んでいたのか、

まるで突然夢から醒めたように集中状態から解放されるのです。

作品 心の調べ







この作品を観るたびにコートダジュールの光を思い出す。

必ず心に甦る光景、アンティーヴのピカソ美術館。


絵を描くときに、私は「あれを描こう、これを描こう。」という思いを抱けない。

何か、言葉に出来ない、説明がつかない、自分の気づいていない、

自分の中に眠っているもの、まるでそれの掘り起こし作業のように

作品を作っているような気さえする。


バルセロナ、パリ、、、数あるピカソ美術館の中で私が最も好きなアンティーヴ。

その思いがこの作品を生み出したのかもしれない。

真っ白な特注の漆喰の額におさめられ、

夢に向かって進む持ち主のもとで、実力を超えた光を放っています

作品 香(か)


「いかにもしっとりとした匂うような作品です。」


などと、自分で感想を述べることが出来るのは、

「私が作ったものである」という意識がなくなり

作品を客観的に観ることが出来るようになっているからです。


紙と墨、空気、水、はたまた心の潤いなのか、

何が作り出しているのか、向こう側からしっとりと、

何やら不思議な色香が感じられる。

この紙は古い紙だったか、

それも空気に触れながら晒されて

このような錬れた感じになったのか

きっと、そうやって放っておいたものを

一気に仕上げて作ったものに違いない。


ああ、もう一度この紙に出会いたい。



作品 nontitled


良い人間でありたいと思ってきた。

良い人間てなんなのだろう。

制作以外のことが上手に出来なくなってきている自分。

それ以外のことは本当はやりたくないのかもしれない自分。

自分でしか居られない自分にようやくなってきたのかもしれない。


さて、この作品はめずらしくドーサの効いた厚口の麻紙に描いたものです。

「滲みの出ない紙なんて」と、がっかりしたのに、

突然集中して一気に書いたのを覚えています。

落款の場所に苦労しました。

しかしその「落款」が、この作品を自由にしたらしい。

私にはこの作品はまるで機械仕掛けのように動いて見えるのですが、

皆さんにはどのように見えるのでしょうか。


2008/03/11

作品 レディM 

-レディM-女性シリーズを制作し始めたきっかけは、

”抽象画は売れにくいから半具象も描いてほしい。”という

Chun Art Gallery(Seoul,韓国)の

オーナーの要望からだった。

半具象で私にしか出来ないこと、、、そんなことが見つけられるだろうか、、。

長く苦しんだと思うが、ある日ふとひらめいた。

「紙を残してまわりに墨を重ねていくことで"女性の肌"を表現できたら、、、。」

そうやって生まれたのが女性シリーズです。

日本ではまだそんなに多くをご覧頂いていないのですが、

この-レディM-は、肌の露出が最も少ない作品です。

ある女性コレクターの所蔵になっています。



2008/03/04

作品 潤


作品作りはいつも墨のあそびから始まる。

点とか面とか、四角とか、円とか、、、

そこに、私の中にある"針の先ほどの感情"を表現する。



自分でひどく注意深く、集中し、まるで脳の中を遊泳しながら


その"針の先"に到達するように丹念に探り当てるように水を得た墨を置いていく。


形は単に形であり、私にとってのその意味はあまり無いと言ってもいい。


墨であること、計算できない墨の世界が、水や紙、空気、の助けを借りて


できあがります。


この作品は形こそ単純でありながら、

そういう私の世界を最も如実に現しているように思います。

すでに個人所蔵になっている作品です。

2008/02/03

雪が舞っている。

明るいやさしい雪がふんわり舞っているように見える今日の東京。

たくさんの妖精たちがあちこちで囁きあっているよう。


ふんわりした"雪"が生まれそう。

2008/01/28

時を経て

札幌は今日はよいお天気らしい。

随分昔だが、札幌、小樽と2泊3日の旅をしたことがある。

雪に明かり、、、まるで雪に洗われたかのような空気。

自分と向き合うために用意された静寂、

全て安らぎの中に感じられて、

「何も気にすることなく生きろ」と、地面の底から地球の中心から声がした。

また行って来なくては。

2008/01/22

誕生日に。

人生は楽しい。

苦しいこと辛いことを経験すればするほど磨きがかかり、
幸せの意味がわかるようになる。

葛藤したところに絆が生まれ、みんな何倍も幸せになる。

つくづく幸せな今日の私です。

里依

2007/09/06

静岡です。

昨日から静岡入り、
今日から伊勢丹さんで個展が始まりました。
打ち合わせも含め、静岡の町は今回で3回目か、4回目なのに、
なんだか良い街です。

今日はあいにく台風で、早い時間にホテルに戻ってきました。
久しぶりにのんびりし、映画を二本観ました。

どうか台風が飛んでいってくれますように。

お客様が沢山いらしてくださいますように。
明日は会場の様子などアップしますね。

長らくブログを書くことが出来ず、

何度も訪問してくださった皆様、
がっかりさせてしまってごめんなさい。
そして、ありがとうございました。
また、折々に書いてまいります。
よろしくお願いします。

静岡にて。

2007/09/05

4ヵ月半ぶり

なんとご無沙汰してしまったのでしょうか。

丁度前回のブログを書いたあとハードな毎日を過ごし、
少し体調を崩し気味だった5月中旬、年齢の近い友人を亡くしてしまった。
どんな理屈を持ってきても納得できるものはなく、
毎日子供のように大声で泣いた
会うのは家族だけ、そんな状態がかなり続いて、
人生というものについて少し考えた。

いつまでも続いてゆくと思ってはいけない。

時は待ってくれないし、悔いのないように生きていかなくては。

 

2007/04/26

携帯電話

昨日は肝を冷やした。
2箇所で打ち合わせ、最後の打ち合わせを終えて帰宅したら

携帯電話のないことに気づいた。

どこかにもぐってしまったかと、固定電話から電話をしてみる。
懐かしい音がしない。どこからも着信音が聞こえて来ない。
たちまちひどい不安に陥った。

打ち合わせをした会社に電話、会議室をチェックしていただく。
ない。どうしたのだろう。

いきなり記憶喪失に陥ったかのように何がなんだかわからなくなる。

1番目の打ち合わせは、赤坂オーバカナールだった。
焦っているから電話番号を検索してもなかなか見つけられない。
その間の自分の一部を失ったような感覚は、

これまで予想だにしなかったことである。

初めて携帯電話を持つ時

かなり抵抗した自分がいたことを思い出した。
電話に追っかけられるなんてごめんだと。
必要があって持ってみると、
使いようによっては却って自由を得られると喜んだものだった。

ようやく連絡が取れ、保管されていることを確認、
携帯を手にした帰り道、どっと疲れが出、ひどく落ち込んだ。
いつのまにかそれは、

最も注意しなくてはならない”厄介なもの”のひとつになってしまっていた。

2007/04/23

天才バカボンのパパ

4月9日は雨森雅司氏のご命日だった。

お嬢さんのかずみさんとその日鎌倉霊園に参った。

53歳という若さで亡くなられた初代天才バカボンのパパは、

25年経った今相変わらず人気がある。

勿論私や先生をお慕いする者にとっては、

いつも心の中の大事な存在として色褪せることなく

その思いがいろいろな形の表現へと繋がって行っている。

同じように雨先生に可愛がって頂いた紗ゆりさんは、

今も声優さんとして良い仕事をしていらっしゃるが、

近頃またヴォイストレーニングを始めたらしい。

役者としての力量もさることながら

歌手としてもこれからどんな世界を見せてくれるだろうか。

天国の雨先生が笑っていらっしゃるように感じる。

命に限りがあっても

こんなにも生き生きと私たちを見守ってくださっている。

まだ小さかったかずみさんなのに

今ではご主人といっしょに

あめ先生も直ぐそばにいらっしゃるように感じる。

海を見ながら、尽きない話を楽しんだ。

あめせんせい、もうひと頑張りいたしますね。

もう少ししたらいろいろなエピソード語りたいと思う。

la-seule-gloire

美味しいシャンパンを頂いた。

それはそれはきりっと美味しいシャンパンだった。

日本人が日本人のために拵えたシャンパンだという。

幸せなことに5月1日発売に先駆けて頂いたことになる。


時間に限りがあるのに

じっくりと手掛けていることが2つある。

形になるまでにどれだけ時間がかかるだろう。

大切に大切に形にしたい。

そんな気持ちをシャンパンに感じた。

私の方はいつ世に出すことが出来るだろうか。

じっくりと育てている私のこどもたちよ。
 
http://www.la-seule-gloire.com/lineup/index.html

寿命が10年ほど延びただろうか。

2007/04/04

ワールドビジネスサテライト-15秒間のドラマ

いよいよ始まりました。

最近最も楽しい仕事だったTV東京23時

ワールドビジネスサテライトのオープニングタイトル制作。

CG作家の松木靖明氏とコラボレート。

15秒間のドラマは見るたびに面白い。

2007/03/16

花三昧

あっという間に3月も半ば。

この季節になると"桜"や、

"花”という文字ばかり書きたくなる。

花図鑑を覗いて花三昧してみよう。

2007/01/10

つながりの年

年末年始を制作準備に当てたことで、

思いがけずゆっくりした時間を過ごすことができた。

制作場のレイアウトを変えながら

細々とした事務仕事や

年間スケジュールの調整などしていたのだが

自分とじっくり向き合うことができたのは
潔く「自分を甘やす時間」

と割り切ったからではないだろうか。
昨年初秋からの約束だったワインの会も
この7日果たすことができた。
チャーミングで素敵な仲間たち。
それは楽しいものだった。
この年はつながりの年かもしれない。

2007/01/09

楽しみ

昨年暮れのアトリエの会は

12月24日楽しい打ち上げで終わりました。

仕事場がパーティ会場となり、

ささやかなとても楽しい時間となりました。

何日かに亘って試みたアトリエの会は、

お客様が一度に重なって

ゆっくりお話しすることが出来なかったり

失礼してしまったことがありましたが

何度か試みるうちにどういう形でやればよいか

どうすれば楽しい時間を過ごせるか

狭いアトリエでどんな面白いことが出来るか

少し見えてきました。

時間を作って是非またやりたいです。

お越し下さったみなさま

ありがとうございました。

2006/12/31

神神を感じる瞬間

今、体のそこから湧いてくる感謝の気持ち。

しみじみと嬉しく、しみじみと幸せ。

人々に支えられ自分を取り戻すことができた今年。

家族に恵まれた今年。

2007年は良い作品を創りたい。

この愛を作品にして伝えたい。

自分に望むことはそれが全て。


ほんとうにありがとうございます。

2006/12/22

「知ってほしい知られざる日本」WASABIより  

「知ってほしい知られざる日本」  岡林里依

高知県安芸市に生まれた私は

大変美しい自然の中で育ちました。

名もない美しい場所は多く存在し

その一つをお伝えするのは難しい。

日ごろ私が最も大好きで、

心慰めてくれる、

また勇気を与えてくれるものが

この東京にあります。

それは、ライトアップされた東京タワーです。

やさしい光、懐かしい暖かな、

沢山のエネルギーを感じさせる、

まるで東京中を護っているかのような

美しい存在です。


そして、まもなくその東京タワーも

2006から2007へ。

新しい年の始まりです。

2006/12/18

ヴァンサンカン「25ans」マチュアへの旅立ち

2005年1月から12月まで

ヴァンサンカン「25ans」巻頭ページに

連載させていただいた「マチュアへの旅立ち」は

鈴木東子さんの才気溢れる文章とともに

大変楽しい

私にとっては大変意味のある仕事でした。


来年はその連載の作品を

沢山の方たちに観て頂きます。

9月6日からの静岡の伊勢丹を皮切りに

各地で個展を予定しています。

新年はそのための制作からスタートいたします。

2006/12/13

感謝

日頃ご無沙汰ばかりの私である。

お声を聞いた途端、

不義理をしている自分を恥ずかしく思った。

服飾デザイナーとして


御自分の世界を築いてこられた方だ。

都内のホテルで、私の作品集「鏡の奥」を見つけ

本屋さんに注文して購入してくださったこと。

今月の婦人画報で、

時計の広告に作品を使って頂いているのを

ご覧下さったこと。

「影でいつも応援していますから」

大きな力をいただいた。
と。

2006/12/12

メリハリのある生活

危ないなと思った途端、

悪い風邪をひいてしまった。

クリスマスまで

ぎりぎりのスケジュールを組んでしまっていた私は

3日間の予定をキャンセルしたり

変更しなければならなくなり

迷惑をかけてしまった。

楽しみにしていたことが多かったのに

残念でたまらない。

自分のための時間に空けてあった2日間も

体調を戻すことに励んだ。

合計5日間、、。。

今年の前半までの一年間で

自分の心と体の限界点をはっきりと知り

それだけは自分で守るしかないと気づき

ずい分改革をしたつもりだった。

 「そんな仕事の仕方ではいけない」と

日頃尊敬している方から

アドバイスも受けていたのに

創造する時のコントロール出来ないリズムを

まだ仕方がないなどと思い込んでいたことが

どんなに傲慢なことだったか。


良い仕事がしよう。


メリハリのある生活を心がけながら。 
 

2006/12/11

水澤観世音と、水澤饅頭

水澤観世音の敷地の中に

水澤饅頭が誕生した。

竹墨と緑茶でできた薄皮と

上品な餡

本業でないオーナーが

ひたすら皆様に喜んでいただきたいと

試作を重ね、楽しみながら作り上げた萬寿。

ほんの少しだが


ご縁を頂いて協力させていただけたことが

とても嬉しく、有難い。


早速、水澤観世音にお参りに行ってきた。

お正月三が日は全国から

何と23万人も参拝客があるという。

きっと幸せを運ぶお饅頭になることだろう。


水澤観世音
http://www.mizusawakannon.or.jp/home.htm

群馬県渋川市
 

2006/12/08

自由であること

「時間外だけどアトリエバザールに行きたい。」

3日、

フランスの女性ジャーナリストのドラ トーザンがやって来た。


私がラベルデザインをした日本酒「独楽蔵 然」を開ける。

ドラは、「あなたといると飲みすぎるから。」

などと言いながら、

(それはほんとは私の台詞です。笑)


ゆっくり作品を、小品から屏風

スカーフから手描きの着物塩沢紬160亀甲まで


丹念に丹念にご覧になった。

パリのお家は天井までの高さが、

5mもあるそうで、

きっと里依の作品が合うからと、

来年の4、5、6月ごろ

彼女が最も長くパリにいる季節にお邪魔する約束をした。。

「自分にとって何より大切なのは自由である。」

と、言い切る彼女を素晴らしいと思う。

自由であるということのそれが

どんなに大変なことかを知っているつもりの私は

彼女のその柔軟な強さを感じて

「ブラボー!!」と

夜空を仰いだ。

スカーフをひらひらさせ

独楽蔵を2本軽々と携えて

ドラは颯爽と帰っていきました。


最近彼女の書き下ろした著書

『パリジェンヌ流おしゃれな自分革命』
ドラ・ト-ザン著
発行・発売:飛鳥新社
定価:1800円(税別)
 

2006/12/02

アトリエバザール

通常の個展では扱わないような小さな作品を作った。
それも思い切ったカラーの額を選び、
それに合わせて作ってみた。

体が小さいからなのか、
大きい作品ばかり制作するのが好きな私は
小さい作品は本当は苦手なのだが、
今回の試みは楽しいものだった。

お客様にも楽しんでいただけている。
イエローの額の作品もお買い上げいただいた。
うれしい。
今後も時々面白い挑戦をしたいと思う。
http://www.r-design.jp/bazar.html

里依

2006/11/24

青い野菜

あっという間に今年もあと一月と少し、
一年の反省から来年は個展を多く計画している。

そうするといつの間にか制作モードになってきて
アトリエバザールを計画、珍しく小品を制作している。

制作していると一日の境目がなくなる。
雑事はこなすものの何かがつながったままである。

突然誰かの生の声を聞きたくなる。
面白いことにこういうときは限られた人の声だ。

途中で必ず電話したくなる友人が3人ぐらい、、。
ずうっと10年以上それは変わらない。

なんということは無しに声を聞く。
世の中とつながっている感じがして安心する。

今夜もちょっといいパーティがあるのにそれは諦めて制作する。
緊張した瞬間が至福のときなのである。

青い野菜だけは買いに出なくては。(笑)


里依

2006/10/30

嬉しいこと目白押し。

「Web2.0の鼓動」
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31793718
友人の荒井久氏の著書が本屋さんに並んでいる。
私には漠然としていてわからなかった「Web2.0」の世界について
全体像から具体例、そしてその可能性まで、
大変解りやすいリズミカルな筆致で書かれている。
こういう種類の本でも著者の個性が感じられるのだと驚いた。
すっきりした装丁も気持ちが良い。
沢山の方々が読んでくださると良いなと思う。

箱根彫刻の森美術館では
友人でオーストラリアを代表する彫刻家ピーター・ブリザード(Peter Blizzard)
の「聖なる大地2006」と題された展覧会が始まります。
2006年11月3日(金)~2006年12月3日(日)
http://www.hakone-oam.or.jp/schedule/index.html

オーストラリア メルボルンの近くの森をも含む広大な敷地の中に

PeterとLizは何年もかけてご自分たちの住まいを作り、
それぞれのアトリエを作り、3人のお子さんたちを育てあげ、
彼らもまた分野は違うが全員アーティストとしてすでに大活躍されている。
作り上げる力の偉大さ、愛も家族も作品も、多くの方々に是非ご覧頂きたい。

明日から TOKYO DESIGNER'S WEEK 2006
100%DESIGN TOKYO
が始まります。
http://www.100percentdesign.jp/

今年はどんな作品に出会えるか明日の公式レセプションも楽しみ。
東京中がデザイナーズウィークです。


里依





2006/10/26

on the edge of time

昨夜行ったMASSAのライブでの曲、
過去も未来もなく、今この瞬間、、、。

そう、あの絶壁に立ったような感覚、
危険なわけではないのに、
生死を分けるようなスリル感、
創作の瞬間を取り戻した。

里依

http://www.ok-massa.com/massa/profile.html

artcafe 1107 (恵比寿)
http://artcafe1107.com/

2006/10/14

東京タワー

台湾で6万部を売り上げているという
「Wa和Sa最Bi美」(2006秋季号)という雑誌で、
4ページに亘って私の仕事を紹介してくれている。

取材を受けたときは丁度仕事に追われ
心の準備がなかったせいか、
取材者の力か、
他の取材ではあまり話さないことが引き出され、
それが活字になったことで自分を客観的に捉えることが出来た。
いやこれは少々やせ我慢的な言い方かもしれない。

この十年ほどはひた走りに走って
あまり振り返らないことで、
乗り切ってきたところがある。

常に自分が感じている自分と、
結果としての自分に差(イメージの違い?)があること、
私は今、ほんの少しだけ
それを感じることができるようになった。

そのWASABIのページに
「知ってほしい知られざる日本」というテーマで
日本のどこかを紹介しなければならず、
考えた挙句、素直に選んだのが、
ライトアップされた東京タワー
頼りなげな夏のライトから
少し前に冬のライトになった。


里依









2006/10/12

芸術祭十月大歌舞伎


先日、10月大歌舞伎を堪能した。

毎回、衣装に舞台美術、そして大好きな浄瑠璃と、
楽しいことは多いのだけれど、
芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)の
狐の葛の葉(魁春)の動きを見ながら、
いつもは当たり前のように見ていた役者さんたちの
日ごろの鍛錬の素晴らしさを感じずにはいられなかった。

何かを作ろうとする時の
表に出ない影の部分の膨大な努力、
完成された美しいものには
常にそれがエッセンスとなり寄り添っている。

歌舞伎座ではいつも学ばせて頂いている。
http://www.kabuki-za.co.jp/

里依

2006/10/10

独楽蔵 然

お酒のラベル、それはとても楽しみにしていた仕事だった。

お話が決まってから、蔵元に出向き、
その土地を味わい、水を頂き、
蔵元の歴史をうかがい、杜氏の方も3代に及ぶという、、、
そういう全てを受けとって、さて次は、そのお酒である。

お酒を味わいながら、時々味わいながら、組み立てていく、、、。。
まるで天から降りてくるのを待つように、ひたすらそれらに集中する。
自分の体がボトルになったように、その服を作る。

そしてようやく、そのラベルを纏ったお酒が出来上がりました。

それは福岡県久留米のお酒、
蔵元は 株式会社 杜の蔵
お酒は特別純米「独楽蔵 然」
http://www.morinokura.co.jp/index.htm

3種のラベルから一つに選びきれないと、ただいまキャンペーン中で
3種のラベルをお楽しみいただけます。
飲めば飲むほどに幸せになるような、そんな美味しいお酒です。

里依

2006/10/05

折々に

折々に、、、。

毎日毎日沢山のことが過ぎていく。

心が感じながら過ぎていく。

どこかに留めておきたいと思うのに、

どんどんとただひたすら過ぎていく。

ホンの少しだけ立ち止まり、書いていきたい。