この作品を観るたびにコートダジュールの光を思い出す。
必ず心に甦る光景、アンティーヴのピカソ美術館。
絵を描くときに、私は「あれを描こう、これを描こう。」という思いを抱けない。
何か、言葉に出来ない、説明がつかない、自分の気づいていない、
自分の中に眠っているもの、まるでそれの掘り起こし作業のように
作品を作っているような気さえする。
バルセロナ、パリ、、、数あるピカソ美術館の中で私が最も好きなアンティーヴ。
その思いがこの作品を生み出したのかもしれない。
真っ白な特注の漆喰の額におさめられ、
夢に向かって進む持ち主のもとで、実力を超えた光を放っています。