
「いかにもしっとりとした匂うような作品です。」
などと、自分で感想を述べることが出来るのは、
「私が作ったものである」という意識がなくなり
作品を客観的に観ることが出来るようになっているからです。
紙と墨、空気、水、はたまた心の潤いなのか、
何が作り出しているのか、向こう側からしっとりと、
何やら不思議な色香が感じられる。
この紙は古い紙だったか、
それも空気に触れながら晒されて
このような錬れた感じになったのか
きっと、そうやって放っておいたものを
一気に仕上げて作ったものに違いない。
ああ、もう一度この紙に出会いたい。